人を教育するときのお話しです。 ある方Aさんから、こんな相談を受けました。 「前回雇用した女性の方が、仕事がつらくて、別の職場へ移ったのですが、彼女がいる間に何かもっと仕事をつらいだけじゃなく、してあげられることがなかったか、今後の参考にもしたいので、考えてみたい」 具体的にいうと、3名の女性従業員が登場します。 一人目の方が育児休暇をとったため、その2人目の女性は突然その職場で働く話が持ち上がり、くることになりました。 この二人めの方は、一人目の方に比べて、容量が良くなく、うまくいかないことが多くあったそうなのですが、Aさんはその方が自分の体と心で仕事を覚えていく必要があるのと、ほうっておくと彼女が楽な方向へ流される質があると感じたようでした。 よっぽど誰でもわかるような事務作業で本人の仕事がまわらなくて困っているということでもなければ、本人に必要な経験をさせることはとても大切なので、つらい想いをしているとは知りつつも、あえて助け舟を出さずに様子をみていたそうです。もちろん、それは見ようによっては、厳しく見えることもわかっていたとのことです。 結局、その2番目の方はつらいのを理由に、辞められて他の仕事を見つけたそうです。 ①では、この2番目の方にとって、Aさんの職場での辛い仕事はどんな意味があったのか、 ②相談者の方にとって、この2番目の方とのことを反省することによってどんな効果があるのかを見てみましょう。 ①辛い仕事を経験するということはどんな意味があるのでしょう? もちろん、つらいというのは、自分の今まで構築してきたパターンの仕事とは勝手が違い、うまくいかないこともあります。最初から畑の違う仕事でうまくいくわけがありませんから。 未来の視点からすると、その仕事とそしてその時の環境での体験は、この方にとって必要な経験になります。辞めてしまう方、たいていその体験した時期には、この辛いという経験をネガティブに考えてしまう傾向がありますが、それ自体も、本来は存在しないことに、個人が勝手に意味づけをしていることになります。今、新しい職場で彼女は元気に自分の能力を発揮しているそうです。 ②相談者の方は、この方が辛い時も、お世話をするつもりは全く起こらなかった。と言っていましたが、結局結果として彼女が職場から去っていってしまったことで、「その時の自分がもっと他にすることで、彼女がもっと仕事をつらいだけではなく、楽しむことが出来たのではないか」ということをおっしゃっていました。お聴きすると、そのお互いに痛い思いだな、と感じたのは、彼女が「つらい」と言った時も、かわいそうだなと思いながらも手伝いをしなかった時のようです。 これ自体、何も問題がないのですが、もし今後違いを作れるとすれば、ここのところで、「ただ一緒にいてあげる」ということが出来たかもしれません。それ自体は、つらいときにも、上司が一緒にいてくれるという感覚を得ると、勇気や元気が湧いてくるし、人とのつながりで結果は作られていくのですよね。。。 そして、その後新しく入られた3人目の方には、それを踏まえて、その方の個性、適性を認識しながらゆっくり育てていかれているとのことで、結構うまくいかれているようでした。 相談いただかなくても、しっかりと意識が必要なことをとらえ、シフトしていらっしゃるようでした。 ただし、二人目の方を「かわいそう」と思った経験と彼女が去った体験がつながって「痛いもの」になってしまっていたので、そこの意味づけを手放し、承認させていただくことで、ご自分のとられた行動が良かったのだと認識すること、そしてご自分の今の方針がこれで良い、と認識が出来たようで、良かったです。 もし、二人目の彼女に再度会う機会があったなら、「今」の彼女を承認してあげると良いですよね。「今、どう??・・・いい感じだね。」という感じで。 過去への意味づけ。。。そして人との関わり方。。。 そして自分のトラウマを解消して、良い状態でお仕事しましょうね♪ 平成25年1月2日 福井 利恵
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3月 2022
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