日本人は、遠慮がするのが正しいという固定観念を持っている方が多い。 これは、ご近所づきあいなどにはお互いにそれでつかず離れず、うまくいく部分もあっても良いともいうかもしれませんが、真剣な仕事となると、別です。 先日、人工透析に通う友人から聞いた話ですが、胸が痛いと人工透析の専門医に相談すると、「そんなのは、他の医者にみてもらって下さい。」と言われ、他の専門医に診てもらって、オペまでしてもらって、また血圧の調整の話で悩んでいる話をすると、「透析で病院に通っているから、そこの先生が診てくれるから、大丈夫でしょ」と言われたらしい。 そして、低血圧になって倒れそうになるまで、透析の先生はあまりきちんと診ようとしてくれなかったそうで。。。「あ~~、俺はどうしたら良いのですか?」とたらいまわし状態。 ここまでくると、患者が自分で他の医者を探すか、という感じになるのですが、それも「透析の医師はどこも技術屋のようなところがあるから、どこも似たようなものかも」と言って あきらめてしまっているようです。 この両者を埋める方が必要だな、と思いました。それには、だれかこの両者をつなぐ専門のパーソナルドクターがいても良いし、この両者がお互いの一線を越えないまでも、彼専門のチームとして動いてほしい。それこそが、一番パワフルなんですよね。 そして、どんなに仕組化を意図して作られたコミュニティでも、この隙間を埋める意識がなければ、うまくいかないんですよね。 専門と、専門のあいだ。 縦割構造の日本社会を反映しています。 そして今の時代、ここを埋める、何かが欲しいところですね。
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Author福井利恵 Archives
3月 2022
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