自分のことがおかしくなったんじゃないかというくらい、心無い一言で傷ついて、気持ちがめちゃくちゃになったその日、 家にいても仕事も何も進まないので、ふと散歩に出た。 森をこえるところで、向こうから年配のおじさんと黒いダックスフントが歩いてくる。 私「こんにちは。」 おじさん「こんにちは。」 通り過ぎようとしたとき、そのダックスちゃんがこっちを見た。「大丈夫、がんばってね。」とこそっと教えてくれたような気がした。 私「(振り返りざまに)・・こんにちは。^^(ダックスちゃんに)」 おじさん「・・・あれ、この子ね、娘が飼っていたもんだから、家族以外には吠えるんだよね。注意してね。」 私「そうなんですか。(ダックスちゃんに、愛コンタクト)」 おじさん「そうなんだよ、だいたいいつも吠えて。。。あれ。」 ダックスちゃんは、別に私に吠えないで、愛コンタクトを何度かくれて、私を勇気付けてくれました。 おじさん「いつも吠えるのになあ、なんか今日は変だなあ。」 じゃ、ありがとうございました。とお互い交差する道を歩き出す。 そのあと、同じルートを円のように反対から廻っていたようで、再度会った。 おじさん「あ、あなたは本当に普通の散歩なんですね。」 私「そうなんです、今は犬を飼ってないので。。。」 またダックスちゃんが、こちらを見て、私がアニマルレイキで手を広げると、そのすぐ近くで、すっかりリラックスをはじめた。 おじさん「いや、これははじめてですよ、こんなことあるんだ。あなたには吠えないんだ。すごいなあ」 そのあと、小学生の男の子二人がとおりかかって、かわいいダックスちゃんを見かけたので、手を出してみようとしたら、ダックスちゃんはものすごい勢いで吠え始めた。 おじさん「ほら、吠えた。」 私「あ、ほんとだ。」 そのあと、じゃあね。と言おうと立ち上がったら、私もしっかり吠えてもらった。私の場合は、それは挨拶だと思った。。。 そして、なんだかそのおじさんとダックスちゃん二人にここまでの過程で沢山の承認をもらい、笑顔と一緒に元気をもらった私。散歩をして家に戻る途中、学校帰りの子供がY字路から歩いてくるのが見えた。 「おかえり!」 そして、二人でゆっくりと家までの道のりを、緑の景色を味わいながら歩いた。 心を洗濯したくなったら、ちょっと外に出てみるといいかもしれませんよ。 利恵
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2011年に私が事務局として開催いたしました、JNCCVMの第二回が、今回日獣大を事務局として、開催していただくことができました。初めて開催した時には、大学院研究生だった私は、大学を辞めたあと、いつ第二回を開催するか、ということも全く予想していなかったので、今回このように良い形で実現いただけて、本当に嬉しいです。今回開催をしていただいた鷲巣月美先生、事務局を本当に頑張っていただいた入交先生に、心より感謝申し上げます。 そして、お詫びしなければならない皆様がいます。私に個人的に第二回開催について問い合わせをいただいていました皆様、今回、私が告知に関わらなかったので、参加の機会を逃してしまった方(会場にいらっしゃらなかった方)が数名はおられるのを認識しております。大変申し訳ありませんでした。何か別の機会や別の方法で埋め合わせができれば、と思っておりますが、私自身が動物医療コミュニケーションから今離れてしまっているので、具体的にアイデアも思い浮かばず、大変申し訳ないというしかありません。。。そして、最近はコミュニケーションについてのワークショップ等、多く開催されておりますので、どうぞ今後自主的に探してみていただければ嬉しく思います! さて、今回の内容は、こちらです。こんな素敵なホームページも作成していただいておりました。 http://jnccvm.com/ 今回は、コロラド州立大学のDr.Jane Shawが基調講演をしていただくことができました。 実は、3日間日獣大で彼女のワークショップが学生向け、教員向けとされたあとの最終日に設定していただきました。 ん、今の私の立場から書けるところまで。彼女のことと、私との関係をご紹介します。 彼女のワークショップはICCVM(International conference of communication in Veterinary Medicine)をはじめ、いろいろなところで数回関わる機会があったのですが、彼女の講演を日本で聞けることになるとは、本当に夢のようでした。そう、海外で学べば、すぐにわかることを、日本人は「海外」「英語」を高いハードルと捉えることが多く、それ自体がコミュニケーションを阻むひとつの現象であるのですが、Dr.Janeが直接日本人とともに過ごした時間で活発なやりとりがあり、日本人は全員がシャイなわけではないんだよ、ということがわかっていただけたら個人的にとても嬉しいのもあったりする。(なんせ海外のワークショップは逃げ場がないので、カタコトの英語で参加した私はいつだったか「One World」のワークショップに出て、すっかりスタックしてしまったり、と結構な修羅場をくぐり抜けてきたのです。それでもあまり英語が上達しないのはなぜか、さっぱりわかりません。(笑)) ところで、彼女と一緒にいると、コミュニケーションが開いているので、個人的に東京駅であった時も、エレベーターでほかの外国の方と一緒になったときに、すっかり話がはずんで、100mくらいの道のりをケラケラ話しながら進むという場面があったりしたのです。もちろん、私も電車でとなりの席の人としゃべったり、それなりには心の扉は開いているほうだと思うのですが、「さっすが!」と思ったのです。この会話で、ビジーな東京駅でのうんざりウオーキングが少し癒されたというか、こういうコミュニケーションをさっとすること自体がすごいんだな。と感じた。海外にいくと、結構普通ですけどね。 彼女と過ごした時間はまるで爽やかな風のように、過ぎていったのでした。JNCCVMの空間は、とってもエネルギッシュで、途中で足が上がりそうになるくらい、ふわふわ高次元へと持っていかれそうな光のパワーにあふれていました。 本物の創る場とは、やっぱりそういうものなんだな、ということ。言葉だけでつくられた場と、ノンバーバルが伴う場。そして、そこに愛があるかどうか。エゴが存在していないかどうか。本当の自分がそこに存在しているか。自分を偽っていないか。そういうことに気がつくくらいになる(わかったつもりではなく)と、場をホールドするってどんなことかを感覚で理解できてくる。これは私のやっている癒し業でいうならば、単なるカイロプラクティックとレイキヒーリングが足されたものの違いのようなものです。そうそう、いつだったかタイ式マッサージをしてもらった時に、表面上体はよくなるんだけど、そのスッキリ感がいまいち、スッキリしない。レイキが入っていると、心もカラダも癒される(特にレイキの効果を知っている人は、それを感じてしまう)。そういう違いです。そんな訳で、場のはなしも彼女とはさせてもらっていて、先輩であるICCVMはスタート当初から、開催は不定期だったのが、どんどん大きくなってきて、今年から、毎年開催するのだそうです。場の成長ってあるんですよね。日本からも、今回のDr.Janeの来日がきっかけとなって、どんどん発表していくようになるといいですね。 そうそう、本物ということでいうと、今回のJNCCVMの午後の講演された、大阪商業大学の杉田先生も素晴らしかった。ただうんちくを述べる先生、自分が学び中の先生、わかった気になっている先生などたくさんの方をお見かけしますが、この先生は本物だと感じました。 さて、講演の最後にDr.Janeが名前を出したので、IVCIの仲間たちのことを思い出しました。 Dr.Janeと同じく、私のハートフルな友人であり指導者である、Ms. Cindy Adams, Dr.Michael Macharen, それからIVCI の仲間たちみんな。私もこれから楽しく個人で参加してみようと思ってきた。友人たちに会いたい。だからいきたい。(でも手ぶらでいくのもなんだし)そんなふうに思える場、場そのものが触発の、ICCVMだ。ICCVMに最近参加していないから、連絡をとっていなかったけど、メールを書いてみようと思いました。ありがとう、Jane! そもそも2008年に単身日本人ひとりでICCVMに行ったとき、日本にコミュニケーションをどうやって入れたらいいかって聞いたのは、Ms.Cindy に。彼女はカルガリーの大学に4年かけて導入したのだそうだ。その話を日本へ持ち帰り、関係者の皆様にお話をしたのがそもそものはじまりな気がします。その時の私ときたら、怖いものなしで、農水省のお役人さんに会場のバンフから、ストーカーのようにメールしていましたから。「日本でもコミュニケーション教育、絶対必要ですって!」と獣医事の担当者さんに。そしていろいろな方が動き出し、今、どうだろう。どんどん日本の教育は変わっていって、とうとうOSCEが始まることが決まって準備段階に入っている。海外でもOSCE導入は難しい、と議論になっていたのをICCVMで何度か耳にしていました。ここのところは、日本は決めてからスタートというのがあり、やるって決めたらやるから、そんなに簡単に決めていいのだろか?と思わなくもなかったのですが、それがこの国の良いところ(といえば良いところ)でもあると思います。というわけで、これから日本の動物医療におけるコミュニケーション教育はがらっと変わっていくことが決定しているのです。グッジョブです。 医学部でも、コミュニケーション教育が入る前と入ったあとの医師のコミュニケーションの質は根本から違います。つまり、40代くらいから教育が変わったのですが、それ以前の医師だと現場でオンコロジーの対話自体が成り立たないという話も聞くくらいです。だから動物医療でも現場は焦るのだが、まあ時代が変わっていくものなので、ここは仕方がないんじゃないかと思う。パソコンが急速に普及した時に似ていますかね。もちろん、自主的にコミュニケーションを学ぶのは良いことだと思いますし、必要性はもちろんありますよね。 あとは現場が顕在意識でコミュニケーション教育の効果を実感できない場合もあるのも時々耳にするのですが、このことは、コミュニケーションの教育者を時に混乱させます。それは本人の感じる能力の問題で(感じようが感じまいが効果はあるんです)、その教育を受けた時点で、その情報は脳の中にインプットされる。だから、本人が何をいおうと問題の所在は違うんですよね。だから、相手の反応が悪くても、大丈夫なんです。これもコミュニケーションです。みなさんめげないでがんばってくださいね! 今回発表していただいた宮下さん、堀北さんも、第一回の発表から成長してどんどん変化してきてるなあ、と感じられる発表、とても素晴らしい発表でした。日獣大の発表も素晴らしかったです。みなさん、がんばっていますね!! ところで、Dr.Janeといえば、コーチングの先生ですが。 私は2006年8月に、コーチングを学び始める時、「獣医業界にコーチングを導入する」とコミットメントしています。それが、今回の形で、Dr.Janeが日本へ持ってきてくれたことに、心から感激しています。今は、2013年、8月。ちょうど7年ですね。コーチングで、コミットメントしたことは、気がついたら、私の人生でどんどん叶っていっています。そしてこれからも、リアルコーチとして、どんどん無限大の結果を出し続けて生きていきます。 感無量。JNCCVM、今回も降りてきてくれて、ありがとう。また次回、いつか会いましょう。そのときは、どんな方が開催し、どんなことが起こるのか、それはきっと、また別のストーリーなのかもしれません。 So much Gratitude, Rie |
Author福井利恵 Archives
3月 2022
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