今日は子供の部活で、コンクール代表に選ばれなくて、自動的に中学3年生が引退することになった。筆者は子供を迎えにいって偶然遭遇したのだが、3年生が最後に一人ずつ一言ずつ後輩たちへ言葉を言うときに、ほぼ全員が「悔いはない」「代表に選ばれなかったけど、精一杯できた。」とさわやか系の発言をしていた。これは明らかに変な空気だ。
一人の女の子が、みんなにメッセージを言えず、ただ立って涙を流していた。別室で落ち着くまで先生がみていたのだが、パニックっぽかったので、ヒーリングでサポートをさせてもらった。そのとき、彼女から「怖さ」と「悔しい」感情が私に届いた。 「悔しいの、言っていいと思う、確かに誰もいわないの、へんだと思うよ。私も、吹奏楽やってたけど、これは悔しいと思う」それを彼女に伝えた。顧問の先生も、「俺も悔しいよ」と伝えた。彼女は、悔しいけど、誰も悔しいって口にしないことに、そして言ってはいけない空気みたいなものに、違和感を感じていたのだと思う。全部の感情を受け取って、またみんなの前に。そして、またしばらく時間がすぎて、一言「悔しいです」「ありがとうございました」と言葉を出した。 そのあと、顧問の先生が「悔しいことは悔しいって言っていいんだよ」と他の3年生にも話してくれて、良かった!!今日は、この一人の女の子は、とても大切なことに気がつかせてくれたんだ。 感じたことを、口に出さない習慣って、やればやるほど、それが癖になっていく。すでに、他の部員たちは、それを口に出さない習慣になって、「部活楽しかった!」でハッピーエンドにしようとしていたわけだ。そうして自分にうそをついて、自分をみない大人になっていくわけだ。 今日私が体験したことは、その子が気がつかせてくれた大切なこと、他の部員全員の人生を救った!とすら私は思うくらい、素晴らしいことだったのだ。 こんなきらきらした学びをくれる世界に、感謝。 利恵
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Author福井利恵 Archives
3月 2022
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