日本人は、遠慮がするのが正しいという固定観念を持っている方が多い。 これは、ご近所づきあいなどにはお互いにそれでつかず離れず、うまくいく部分もあっても良いともいうかもしれませんが、真剣な仕事となると、別です。 先日、人工透析に通う友人から聞いた話ですが、胸が痛いと人工透析の専門医に相談すると、「そんなのは、他の医者にみてもらって下さい。」と言われ、他の専門医に診てもらって、オペまでしてもらって、また血圧の調整の話で悩んでいる話をすると、「透析で病院に通っているから、そこの先生が診てくれるから、大丈夫でしょ」と言われたらしい。 そして、低血圧になって倒れそうになるまで、透析の先生はあまりきちんと診ようとしてくれなかったそうで。。。「あ~~、俺はどうしたら良いのですか?」とたらいまわし状態。 ここまでくると、患者が自分で他の医者を探すか、という感じになるのですが、それも「透析の医師はどこも技術屋のようなところがあるから、どこも似たようなものかも」と言って あきらめてしまっているようです。 この両者を埋める方が必要だな、と思いました。それには、だれかこの両者をつなぐ専門のパーソナルドクターがいても良いし、この両者がお互いの一線を越えないまでも、彼専門のチームとして動いてほしい。それこそが、一番パワフルなんですよね。 そして、どんなに仕組化を意図して作られたコミュニティでも、この隙間を埋める意識がなければ、うまくいかないんですよね。 専門と、専門のあいだ。 縦割構造の日本社会を反映しています。 そして今の時代、ここを埋める、何かが欲しいところですね。
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診察室に来る動物も飼い主さんも、 多くの場合が緊張しています。 受付を済ませ、不安と緊張の中、自分たちが呼ばれるのをただひたすら待っています。 深刻な症状がある方は、特にですよね。 私自身、飼い主として動物病院に通った経緯があり、待つときに感じたことがあったので、シェアしますね。 待っている時間。 いったいいつ自分が呼ばれるのか、診察室のドアが開くたびに、自分なのか、自分じゃないのかびくっとします。 呼ばれないときの「なんだ、自分じゃないのか」という気持ち、そして、時間が経過していくのを感じながら、10分、20分、、、 と時間を数えながら待っています。 いったい自分の順番はいつくるんだろう? 何か、私の犬に問題があったのだろうか? 私が何か悪いことをしたんだろうか?? ちゃんと犬を診てもらえているんだろうか? いや、信頼できるはずだ、大丈夫。・・・と自分に言い聞かせます。 ・・・いったい、あとどのくらい待たされるんだろう? 何度も、受付にそれを聴こうかと思い待合の椅子から立ち上がり、躊躇し、また座る。 明らかに変な人です。多くの方は、待たされている不満を伝えませんね。だまって我慢します。 「福井さん」 先生に呼ばれた時には、自分じゃないだろうと思っていました。 この待つ時間というのは、持ってきた心配を大きくするには十分すぎる環境です。 それが起きないように、せめて時間がかかりそうなときは、「今、手術中であと○○分くらいかかりそうです、ごめんなさい」などと一言お伝えいただけると、だいぶ違うのではと思う次第です。 おそらく、多くの病院関係者の方がこの一言を伝える必要性を感じているのを知っています。そしてそれを実行する人、そしてしくみにすることが、忙しい病院の仕事を回していくのに大切なことなのでは、と感じた次第です。 ~~昔の経験より~~ |
Author福井利恵 Archives
3月 2022
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