さて、私が昔コーチングの勉強を始めた頃は、皆無でしたが、
「共感的にクライアントのお話を聞きましょう。」 というお話をどこかで耳に挟むことは珍しくもなくなっていることでしょう。 このスキルが基本的にできている傾向として、 女性>男性 若い獣医師>大御所の獣医師 女性は基本的に、生命として「受容性」がああり、男性のほうは、「戦士」系の動きをします。そもそも、女性に受け入れられて、男性は癒されるというのがあるのです。コミュニケーションのひとつとして、動物看護師に女性が多く、そして動物が動物看護師や女性獣医師を好むのも(あれば) それは、妥当でしょう。動物は自分を受け入れてくれる空気感というのを肌で感じ取りますから。 若い獣医師のほうが受け入れやすい、というのは、ここ数年輩出される獣医師は、コミュニケーショントレーニングを受けたことがあるためです。 私自身は医科大学で模擬患者の活動を長年しておりますが、 人間の医療現場でも、50代の医師と癌告知のケーススタディ・ディスカッションが、成り立たないという話しがありまして(涙) これは仕方ないんですよね。 トレーニングに同意して、ともに活動される医師でも、 脳梗塞の患者役を私が体験した時、その方に実際医師役をしてもらった時、 「はい、両手をこうしてあげてごらんなさい」 ・・・ わたしは、かたまりました(汗) 命令された! これは、本人が誠意を持っているとか持っていないとかいう問題ではなく、持っている言葉が違う、ということなんです。 でも、言えなかった・・・ その言葉が、相手にどんな印象を与えるか、 それはとても大きなことで、予後にも影響を大きく与えます。 ですから、もとの大学一年から4年くらいのときに、しっかりコミュニケーションを勉強しようね、ということなんです。無意識に、そのことが活かせる状態にしておかないと・・・ それで、獣医師もようやく教育にコミュニケーションが入ってきた。 このことはとても大きなことです。 コミュニケーション実習を受けなかった方も、大丈夫! 「共感的な聴き方」の練習をしてみましょう。 基本は3つの要素です。 ①うなずく ②繰り返す。 ③心を汲む クライアント:「実は、うちの犬が入院したら、ごはんとか食べなくなったりしないかと、不安です」 獣医師:(うなずきながら)「ラッキーちゃんが、ごはん食べないかもと不安なんですね。」 クライアント:「そうなんです。慣れないところで不安じゃないかと、心配で眠れないかもしれません」 獣医師:「(うなずきながら)そうですよね、ラッキーちゃんが不安じゃないかと、ご心配なんですよね。」 というように、うなずいて、クライアントの心の部分をくみとって繰り返します。 こういう練習をしていくと、だんだん自分なりのコツがつかめてきますよ。 ぜひ、お試しくださいませ。
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Author福井利恵 Archives
3月 2022
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